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  ＜このコーヒーについて＞
  このバランス農園を運営するハーモニーマイクロミルは、2018年に新たに設立されたマイクロミルです。
  両親の代からコーヒーの栽培を行い近隣の農協へコーヒーチェリーを納めていましたが、独立しコーヒーを生産していた兄のコーヒー生産に懸ける情熱やマイクロミルだからこそできる卓越した品質、自身が作るコーヒーに対する価値というものに大きな影響を与えられ、ギジェルモさん自身もマイクロミルを建て自分自身の名でコーヒーを生産する決意をしました。
  
  ミルと農園の名前は設立時に子供たちが付けてくれた名前で、コーヒーの風味だけでなく家族の幸せを願ってハーモニーマイクロミル、バランス農園と名付けられました。
  
  
  設備自体は非常にシンプルで水を張ったドラム缶を使用し比重選別を時間を掛け丁寧に行い、完熟したコーヒーチェリーのみを果肉除去機に掛け、全てのコーヒーがハニープロセスで生産しています。
  また、乾燥工程においてハーモニーでは独自の方法を採用しています。
  通常乾燥工程においてはウェットパーチメントのみをアフリカンベッドで乾燥させることが通例ですが、果肉除去で除去した果肉を再度洗浄し、パーチメントと混ぜ込んでアフリカンベッドで乾燥を行っています。
  こうする事で、わざとミューシレージや果肉の発酵によるパーチメント表面の反応ムラを生み出し、生豆 1 粒 1 粒が持つ風味に僅かな違いを生み、風味に多層性や複雑さを与えています。
  この乾燥方法によって通常のレッドハニーでは再現できない複雑で深みのある味わいを生み出しています。

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  赤ブドウやドライオレンジのような果実感
  ブラウンシュガーのようなふくよかな甘み

• （本社：桧山）
  
  これを綴っている今、札幌ではパシフィックミュージックフェスティバル（PMF）が開催されています。
  毎年世界中から集まった若手の音楽家を育成するPMFアカデミーがその中心。
  中島公園店には毎年フランス人の先生が生徒を連れて今年も来たよと、期間中毎日カプチーノを飲みに来てくれます。
  その世界中から集ったアカデミー生で構成されるオーケストラが紡ぐハーモニー……
  
  さて、強引ですが、このコーヒーもハーモニーマイクロミルのバランス農園。
  この名称は農園主の子どもたちが名付けたものだそう。
  農園独自の試みで精製されたこのコーヒーもドライフルーツのような―ブラウンシュガーのような―と、なんとも奥行きのある味わいがあります。
  複雑ながら尖った感じもなく、その名前のとおり調和のとれたバランスの良い味わいに仕上がっている。そんな印象があります。

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